こんにちは!今回は、司法書士試験と行政書士試験の出題形式の違いについて書いていきます!
司法書士試験
司法書士試験の出題形式は、以下の3つのセクションに分かれています。
- 午前の択一式試験
- 問題数: 35問(マークシート方式)
- 出題科目: 憲法、民法、会社法・商法、刑法
- 試験時間: 2時間
- 形式: 5肢択一
- 午後の択一式試験
- 問題数: 35問(マークシート方式)
- 出題科目: 不動産登記法、商業登記法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、供託法、司法書士法
- 試験時間: 3時間(記述式含む)
- 形式: 5肢択一
- 記述式試験
- 出題数: 2問
- 出題内容:
- 不動産登記に関する申請書作成問題
- 商業登記に関する申請書作成問題
- 試験時間: 午後の択一試験に含まれ、合わせて3時間
- 形式: 実際の登記手続きに基づいた記述問題で、登記申請書を作成する問題
基準点について
司法書士試験は相対評価が採用されているため、合格点は毎年の受験者全体の成績に応じて変動します。通常、午前の択一式では35問中26〜28問程度、午後の択一式では24〜25問程度が基準点のラインと言われています。記述式はおおよそ半分以上を取れば足切りを回避できると言われています。
また、令和6年度から記述式試験の配点が倍に増加したため、今後は記述式の重要性がさらに高くなることが予想されます。この変更は、司法書士としての実務能力がより重視される傾向を反映しているのでしょう。したがって、択一式で逃げ切ることが難しく、記述式のスキルが合否を大きく左右する要素となるため、これから受験される方はバランスよく対策を行うことが重要です。
配点の変化が試験の結果にどう影響するか、今から緊張しますよね。でも、記述式が得意な方にとってはチャンスです!
行政書士試験
次に、行政書士試験の出題形式です。こちらは3つのセクションに分かれています。
- 法令科目
- 問題数: 40問
- 出題内容:
- 憲法、民法、行政法、商法・会社法
- 出題形式:
- 択一式(5肢択一): 40問、1問あたり4点
- 多肢選択式: 3問、1問あたり8点
- 記述式: 3問、1問あたり20点
- 一般知識科目
- 問題数: 14問
- 出題内容: 政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解
- 出題形式: 択一式(5肢択一)、1問あたり4点
基準点について
行政書士試験は絶対評価で行われ、以下の基準を満たした者が合格となります。
- 法令科目で満点の50%以上
- 一般知識科目で満点の40%以上
- 試験全体で60%以上(300点中180点)
したがって、司法書士試験とは異なり、他の受験者の成績に影響されず、基準点さえ突破すれば合格できます。このため、しっかりと自分のペースで対策を進めていくことが肝心です。
しっかり計画を立てて取り組めば、基準点突破も夢じゃない!
考察と私の意見
司法書士試験と行政書士試験の最も大きな違いは、相対評価と絶対評価の違いです。司法書士試験は、受験者全体の成績によって基準点が変動するため、どんなに難しい年でも、全体の中で上位に入ることが重要です。一方で、行政書士試験は絶対評価ですので、基準をクリアすれば合格となります。
この違いは、勉強スタイルにも影響を与えるかもしれません。司法書士試験では、同じように勉強している他の受験生と自分を比較しつつ、競争の中でモチベーションを高めることが求められます。一方、行政書士試験は、自分の理解度に焦点を当て、しっかりと基準をクリアできるように計画的に学習を進めることが大切です。
どちらの試験も、それぞれの特性に合わせた対策が求められるため、自分に合った学習方法を見つけることが合格への鍵となるでしょう。
今回は、司法書士試験と行政書士試験の違いを紹介しました!みなさん、次回もお楽しみに!
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